絵の掛け方・壁に取り付け方

よくやりがちなのがご先祖様の遺影額とかスポーツ選手や歌手から頂いた色紙額を手軽に鴨居に引っ掛けている家庭が多いようですが見た目にあまりよろしくない。
それではどうやって壁に絵をかけるかどのようにして高価な絵を飾るかとなると大変迷ってしまいます。まず最初に壁がどのような作りになっているかを知る必要があります。小さな絵なら容易ですが大きな額縁をかけるとなるとこれまた厄介になります。

古い日本家屋の間仕切りの場合、間柱がありベニヤが貼ってあり間柱めがけてビスをねじ込めばばっちりとききます。なお聚楽壁(じゅらく)に取り付けたい方は下記で説明したアンカーを打たないとだめかもしれません。

今は建築基準法によってプラスターボード使用が義務付けられています。
プラスターボードとは石膏ボードのことで両脇に紙が貼ってあります。
ビルの場合はコンクリートだったり壁にも多種多様です。

額縁用金具にもいくつかありましてループハンガーにすべきかピクチャーレールが良いか額縁用フックは簡単でいいとか悩みますね。

額縁フックを使用
【プラスターボード(石膏ボード)壁の場合】
新築及びリフォームされた部屋の場合プラスターボードにとりつけることになります。
このプラスターボードに金物を取り付ける場合、金槌で釘を打つことができないのでご注意ください。なぜ取り付けられないかと申しますと平面に対する強度は抜群ですが木材のつもりで釘を打っても石膏ゆえブカブカして緩み、しまらないという難点があります。但し、額縁専用の金物に付属している細い針のような釘ならOKです。
例:石膏ボード用壁掛WフックやXフック3k、5k、7k、10kと重さによってタイプが異なります。

壁にアンカーという金物を穴を開けて付けなければなりません。これはかなり面倒です。ただ、アンカーを必要とするのはかなり大きな重量のある絵画になるので8号程度のものでしたら通常の額縁用フックで十分かと思います。アンカーにも先が割れている先割れボードアンカーもあるのでホームセンターでご確認してください。

アンカーを打たなくても細いキリで下穴を開けドライバでゆっくりとビスをねじ込めばしっかりととまります。但し、二度も三度も抜いたり締めたりしているとやはり穴が大きくなり弱くなります。

下穴をあけそこに薬剤を注入して固め、そこに直接ビスが取り付けることができる便利な薬剤も売ってますのでこれも便利かと思われます。

【コンクリート壁の場合】
これが大変厄介です。プラスターボードの場合は金槌だけあれば事足りますが相手がコンクリートとなるとまず必要なのがドリルです。
しかし、コンクリートは通常のドリルでは開かないので振動ドリルとコンクリート用のキリが必要となります。
お手元に通常タイプのドリルしかない場合は諦めていただくしかありませんが原始的で時間がかかる方法が一つあります。
労力と時間を惜しまない方用に参考になればと思います。
スイッチオンして印をつけたところに向けてドリルの先端を近づけます。もちろん一気に開くわけがないので数分やったら止めてそのキリの跡にポンチみたいな先の尖った道具で金槌を使ってカチカチします。また数分たってまたドリルというようにこの繰り返しをすると将来きっと穴が開くことでしょう(いい加減)。
但し、注意して欲しいのは何回もやっているうちに穴が大きくなってブカブカにならないように注意してください。
※最近はホームセンターによっては振動ドリルの貸出もしているような店もあるようです。

水彩画の掛け方