北のカナリアたちで名曲カリンカ!

「北のカナリアたち」
出演:吉永小百合 宮崎あおい
あらすじ:20年前に北海道の離島で起こった事件についての話

生徒の一人の男の子が突然突拍子もない声を出したので、教師役の吉永小百合さんが機転を利かせてすぐさまピアノの鍵盤叩きながら、カー、カー、カーと発するとすかさず男の子も甲高い声を出して合わせるようにカー、カーと、まさかカラスの歌を歌うわけではないだろうなと、そうしたらリー、リー、リーが始まり男の子もリー、リー、リーと調子づいてきました。

あれっ、まさかあの名曲ではないでしょうね?・・・、お見事予感的中。
カーリンカカリンカカリンカマヤ・・・・・あの格調高いロシア民謡のカリンカでした。

「かーりんかかりんかかりんかまや」なんだかややこしいなぁと思わる方も多いことでしょう。至って簡単なんです。このように「カリンカ、カリンカ、カリンカ、マヤ」と区切ればなんということもありません。калинка,калинка,калинка,моя

※マヤ(моя)は「私の」という意味があります。

この曲大変気に入ってまして特に名画を鑑賞しながら聞くカリンカは格別です。有名な曲なので大勢のアーチストが歌ってます。来日したこともあるt.A.T.u.タトゥも歌ってます。

ロシア民謡
Калинка カリンカ
イワン・ラリオノフ作曲 1830-1889(作曲家)
Ларионов Иван Петрович

カリンカ 楽譜

西條八十 作詞、童謡「かなりや」の一節・・・歌を忘れてカナリヤ・・・とどうしても混同しますが違います。

その他、果物の「カリン 花梨」と勘違いされる方もいらっしゃるようです。

ちなみにカリンカってこのような曲です。
レーピン、レビツキー、ネステロフ
バレリーナ
※もしリンク切れの場合はご連絡いただければ幸いです。

絵の真贋・平山郁夫

バブルの時、独立することになったといってお祝いにと頂いたいある絵。
押入れに20年間厳重に保管?

先だってこの社長のお宅に用事があって伺ったおり「うちに有名な学校の先生が書いた絵があるから見てご覧」とたいそう自慢気に言うので、はてどんな絵だろうと興味を持ちながら箱を開けサインは誰だろう有名作家だったらどうしようかと玉手箱をあけるような気持ちで見たら、絶句・・・。

額縁は普通の市販されている低価格用のデザイン額。

額縁の良し悪しで絵を判断していけないと思いつつ、あの有名な画家がこのような安い額縁を使うか?と、それがまず最初に受けた疑問。

顔色をさっしてか怪訝な顔をしながらちょっと聞いてきたので、ここはまずお約束事のようにすべきであると咄嗟に判断。絵を見るから虫眼鏡を容易して欲しいと願い出て、かなり時間をかけながら一応鑑定団の真似事をして、これまた絶句!!

昔は1.0あった視力も現在はだいぶ落ちてきたとはいえ、これを見逃すほど目は悪くなってない。虫眼鏡のおかげもあるが、網点が見えちゃったんです。いわばコピーした時のインクのドット。

さらにきわめつけは作家の印というのは余程の例外がなければ赤なのに、それが黒。

えっ、お葬式用の絵?心に余裕があればそういう冗談も言えたのだが、なにせ会社設立のお祝いに頂いた大切な絵だと伺っていたものでどうやってお話をしたらよいかと困ってしまいました。

あまりにもしつこく聞いてくるものでついついぽろっと・・・・。に・せ・も・の。

さすがに観念したか、帰り際に絵を上げるよと言われましたが丁重にお断りしてきました。

今あの東京藝術大学の学長を務めた日本画の巨匠、平山郁夫先生の絵はどうなったのか気になってしょうがありません。

平山郁夫 1930-2009
日本画家
東京藝術大学学長
文化勲章受章者
シルクロード、佛教に関わる数多くの作品を発表