懐かしい映画おろしや国酔夢譚

緒形拳や西田敏行をはじめとする一流の俳優が出演した原作井上靖の映画『おろしや国酔夢譚』

緒形拳演じる大黒屋光太夫が厳寒のシベリアをソリに乗って女帝エカテリーナ2世に会いに行ったシーンや足を切断してロシアに留まった西田敏行が演じた乗組員。あれはイルクーツクだったか凍った氷が割れて流れ出て行く場面を1行の乗組員が興味を持ってい見ていたことなど思い出すと懐かしくなります。

この題名に使われている『おろしや』はロシアのことですがロシア語ではРоссия、言葉に出すとラッシーヤとなります。

ロシア語の先生でもないの説明するのはおこがましいのですがロシア語のアルファベット「Р」英語のピーではありません「エル」と読みまして巻き舌なんです。

どうもこれが最初に聞いた日本人がウゥーラッシーヤ、ウロッシーヤ、オロッシーア、オロシヤ(オロシャ)になったという説があります。

巻き舌とはいえウゥーとか聞こえるほど迫力をもって言葉に発した当時のロシア人はかなり威圧的に日本人に対して接してきたのかと思えるそういう口調に私は思えました。