モンドリアンとカンディンスキーそれともマレーヴィチ?

国立新美術館で12月23日までクレラー=ミュラー美術館所蔵作品展が開催されてます。

見どころとなる名作はゴッホをはじめとするスーラ他、数多くありますが恐らく一度見れば二度と作品を忘れないだろうと思われう絵がピート・モンドリアン《赤と黄と青のあるコンポジション》ではないかと思います。

友達の大工さんが巧みに差し金を使って板に作図してる姿はまさにモンドリアンのようです。

もちろん友達にモンドリアンといっても、はぁー?でしょうけどね。

このモンドリアンと同じような作品を残した奇才な画家がロシアにいます。

カンディンスキーとマレーヴィチですが、いずれも世界に誇れる巨匠です。

カジミール・マレーヴィチのとても気品ある淑女を描いた並木通りは奥のほうからざわざわした声が聞こえてくるのかと思えるほどです。
もういっぽう、ワシーリー・カンディンスキーはがらっと見方を変えて一つ一つ作品を見るのではなく、作品全部をまとめて一つの絵として見たらこれまた大変調和がとれているなと思ったほど新鮮さが伺えます。

ガガーリンの地球は青かった

若田光一さんがソユーズ宇宙船(TMA-11M)でバイコヌール宇宙基地から飛び立ったことは各種報道で知られてますがその昔ソビエトで人類初の有人飛行に成功したガガーリンがいましたが彼の言葉で「地球は青かった」という有名なフレーズがありますがこれはちょっと違うようです。

ロシア人のどなたに尋ねてもガガーリンの有名な言葉は何と質問すると決まって「パイエハリ」と返ってきます。

日本でいうと、さぁー、出発しようかという簡単な言葉なんですが、自動車を運転するような軽さが受けたのかこれが一番有名だそうです。

その他に、もう一つ有名な言葉あるっていう人が言うんです。

それは何って尋ねたら「地球は小さかった」ですって。

まぁ、月まで行っていたら小さく見えるでしょうけどね・・・・。

リンゴの木の花

apple
アレクサンドル・ズラトキン
「りんごの木の花」
1954年生まれ サンクトペテルブルクの画家。

この画家の展示会に行った時、特に印象に残った絵があるとのことで「りんごの木の花」の画像をいただきましたが見る側が題名通り理解するのは難しいものです。

昔、長野のアップルロードの直売所によってりんごを値切った記憶があったっけかなぁー程度の思い出しかなく花はみたことありません。

この場合雪がないのでこれから暖かくなる春先と考えてみるとこの白い花が寒い時期の真っ赤なりんごに変わるのかと思うとその移り変わりがいやに想像を掻き立てられます。

余談ですがリンゴはロシア語でяблоко、ふじとサンふじどちらもお気に入りしかし最近見かけないインドリンゴはどこへ行ったか、そして戦後大ヒットした並木路子のリンゴの唄は日本復興の原動力。

リンゴってすごいんです。

 

ロシア語になった日本語

ロシアから来た言葉で日本語になった代表的なのがイクラがあります。

逆にロシア人の間で日常使われるようになった日本語でアニメ、カラオケ、スシなどがありますが最近はNetsukeネツケという言葉も知られるようになりました。

余談ですがたまに「スゴイ」を使う人もいます。

ロシア人の間でも日本建築が話題になってきて現在の経済状況を見てかなりの日本建築に対して投資が期待されるのかと思っていたらこれが全く勘違いでNetsuke「根付」という言葉で知りませんでした。

建築用語で「根太」と言葉がありますがこれと混同してました。

日本に興味のあるロシア人から見た日本というのは我々日本人が創造もしてないような分野で興味を持つものだということを考えさせられました。

コンスタンチン・ロムイキン

オデッサ美術学校卒業のロムイキン。

普段こってり系のラーメンを食べているのになぜか今日は支那そばにしようかとかられる雰囲気を持った画家はないものかと思ったところ巨匠ロムイキンがふっと浮かびました。

ギャラリーエルミタージュの中にも記憶にとどめて置かなければならない重鎮の名前。

彼の作品には舞台に登場する前の緊張したバレリーナの瞬間を捉えた作品が多く見受けられます。

風景画にしても一見単調にも思える筆致ですがやはりこれも写真ではない一瞬を的確に表現をしているものだと改めて感じさせれらる良い作品を残しております。

綺麗な島ヴァラーム

ロシアの北にあるラドガ湖にポッカリと浮かんだ島ヴァラーム。

有名なヴァラーム修道院もあります。

せっかく伺った場所を翌日になるとすっかりと頭の中が空っぽになっているため忘れないようにとここに紹介がてら記録を残しておきます。

↓↓↓ここを見てください。

Русский север: Валаам

絵は見る人によって違う

絵は見る人によっては違うって当たり前の表現なんですが大きな勘違いをしてました。

ロシア絵画でも有名な3月の春というユオンが描いた作品があります。

作品は強い日差しが真っ白な雪を照らして眩しいくらいの明るさを表した絵なんですがこれを探してました。

ですがいくら探してもクインジの中には3月の春が出てきません。

で、なぜクインジかと申しますと深い意味はなく、単にユオンと名前が短かく簡単であるというなんともいい加減な気持ちからでした。

何度見ても現れてくるのはソビエトリアリズムの本領といえる地味とか暗さが目立つ作品ばかりでいささか疑問を抱きながら、ハットあることに気付き自分が勘違いをしているのではと、心に手を当ててみました。

同じリアリズムを追求した絵画でも作家にしてみれば千差万別、必死の思いで描いた作品であり同じ絵であるということなど軽はずみいうことは画家に対して大変失礼なことです。

仮に作家の情報が不足している観客が見た時に古いイメージを抱きながら鑑賞しても作者の訴えている内面を分かるわけがないということと、作品の偉大さを知るには子供が初めて見る時のような何も先入観にとらわれない状態でなくてはいけないということを少し実感しました。

 

ソビエトリアリズムのコレクション

ロシアでも最大級のソビエトリアリズムを追求した絵画コレクターの一人として知られているアレクサ三ドル・グレミツキフ氏がモスクワМБУК «Выставочный центр»でご自身のコレクションを発表します。

ギャラリーエルミタージュでは彼の父であるウラジーミル・グレミツキフの作品をご子息アレクサ三ドル・グレミツキフ氏の了解のもとご紹介致しております。

グレミツキフのコレクション

ブログサイトマップ

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【レコード】
メロディア ソビエト製レコード

【書籍
ロシア料理 РУССКАЯ КУХНЯ
КНИГА ЯПОНСКИХ СИМВОЛОВ

【絵の飾り方アドバイス】
擬似色を作るのもコンピュータ
水彩画の保存・飾り方
きれいな色ときたない色
絵画と住宅問題
額縁には止め金具

【ロシア民謡】
カリンカ 楽譜
シンガー・ソングライター オリガ
マトリョーシカの歌
「悲しき天使」エファージュのCM、ロシア民謡
さよならはダンスの後に
北のカナリアたちで名曲カリンカ!
展覧会の絵を聞きながら絵画鑑賞
カチューシャ ロシア民謡
グースリ 弦楽器

【世界の画家】
ユーリー・クズネツォフ ゴロホベツ 個展
ボリス・スミルノフ ソルタヴァラ市の美術館
櫻井慶治先生
艶やかな静物画 バラ 
サリホーヴァ ロシア画家
世界に冠たる浮世絵美術館
小磯良平 外国夫人
動物画家ビクトル・バフチンのインタビュー
版画作家ゲルマン・パシトフ
歌川広重-ゴッホが模写した名高い作品
歌川広重-名所江戸百景シリーズ「両国花火」
画家イサコワとアルティコフ★モノグラフ
パーヴェル・クズネツォフ作品
ニニ・ロッソに魅せられた画家
常夏のイメージ
ぐれみつきふ
リアリズム
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歌川国芳「大願成就有ヶ瀧縞」滝にうたれる
二つの苗字-ミトゥーリチ
小磯良平「婦人像」のカレンダー
ターナーで絵を描く
ジョン・ウイリアム・ゴッドウォード-イギリス画家
絵の真贋・平山郁夫
クリムトのミクストメディア
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日光東照宮を描いた画家-ヴェレシチャーギン
対馬で亡くなった有名海洋画家-イグナツィス
ノーマン・ロックウェルを掛けてあるサロン
モンドリアンとカンディンスキーそれともマレーヴィチ?
惑星ソラリス-ロマジン
櫻井慶治先生
トイボ・リャンネル 一周忌

【画廊個展】
新春浮世絵名品特別展
リアリズムの巨匠グレミツキフがメディアで紹介
ソビエトリアリズムのコレクション
ビクトル・バフチン展示会
シベリアの旅
ウラジーミル・アルティコフ В.Артыков
イサコワ アカデミーダーチャ
リンマ・イサコワРимма Исакова
YouTubeのグレミツキフ
イギリス室内装飾
ロシア正教の産湯
2013/5 クラスノヤルスク ビクトル・バフチン 
リンマ・イサコワ追加
リンマ・イサコワ 作品
ロシアの野菜と花の苗
クルプスカヤの部屋
コストロマ美術館に寄贈
モスクワ高級住宅 天井の模様
トイボ・リャンネル画集
トイボ・リャンネルの本 贈呈
インテリア 壁
2012/9シベリアの旅
ウクライナを満喫 エブラトリヤ
ロシア風インドネシア
ゴロホヴェツ
赤の広場とワシーリ寺院
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バレリー・クドリンスキー水彩2
クリミア
花、ロバ 2作品
クドリンスキー 水彩
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トイボ・リャンネル逝く

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東京オリンピック2020

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バレリー・ラスリャコフのアルバム
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アントン・ドブナールのアルバム
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動物画家ビクトル・バフチン絵画作品
ワインと絵画
ワインで描く
ヨールカ祭り
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口笛吹くと金がなくなる
柳通りと骨董通り
銀座と金座
バカバカしい額縁の再利用
綿(わた)と同じ発音する外国語がある
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С Новым годом!
大晦日

オーケストラ絵画

インターネット的にいえば「オーケストラ絵画とは」と説明したいところですがそういうジャンルはありません。

このYouTubeВоробьеваを見るとオーケストラ絵画と呼びたくなるほど画家を指揮者とすれば指揮者のもとにピアノを弾く人、笛を吹く人とそれぞれ各持ち場を忠実に受け持って最大限にその美しさを醸し出しているといってもよい作品です。

太陽が燦々と輝いているそのテーマによって登場する人物や建物が本来当たり前に注がれている太陽の光を物として捉えたところが作家の技術の高さを少し知ることができます。