画廊とは

『画廊』という二文字の中に二つの重要な意味があります。

『画』を類似する二字熟語は絵画、画家、画商、水彩画なと絵に関する漢字。

そしてもう片方の『廊』は廊下、回廊があり、通路を意味する漢字。
回廊は仏教用語で廻り開帳という形をとって信者がぐるっと廻りながら見れるようにしてある廊下。
これはギャラリーという観点からすると中央の一点に注目させる形となっています。

画は漢字の形から見様によってはキャンバスや四角い紙ではないかと検討がつきますが、廊の二字熟語、廊下は少々首をひねりました。

廊下は壁に掛けてある作品を観客が歩きながら楽しむという趣向で回廊とは正反対の趣がありこれもまた楽しいものであります。

漢字を分解すると何気なく使っていた文字にも大切な意味が込められていると実感します。

朝の画廊

かなり昔になりますが天下のNHKさんで画廊をテーマにした放送がありました。
リンクには台本の検索があったのですが残念なことに資料はどうも残っていないようです。

台本なかったので勝手にあらすじを書くと初老の夫婦がいて毎朝早起きをし旦那さんが犬の散歩をするのが日課。
帰ってくると温かいコーヒーが待っている。
もちろんBLACK無糖ではないでしょう。
奥さんの入れたミルクと砂糖2個の少々甘いかなぁと思えるコーヒーを飲みながらロシア絵画でも見ていたのだろう。

「もう、開店の時刻だ、そろそろカーテンを開けなければ。」
ビルの影から眩しく光が注いできた。
「こんにちは、こないだの絵まだありますか?」
「あ、あのスーリコフのね。」
「その後何人かご覧になっていったお客様がいましてね・・・」
「スーリコフに関心を持たれるお客様はわりと多いんですよ、特に年配の方が懐かしがられるようでね・・・」

と、こんな感じにストーリーは展開したのでは?

NHK「朝の画廊」
初回が1963年10月13日(日)総合テレビ
出演者
徳大寺 伸,真智 恵子,高森 和子,鮎川十糸子,遠山 二郎
下記リンクをクリックしていただき「朝の画廊」で検索していただくと番組表が見れます。
NHK番組表「朝の画廊

ギャラリー「欲望の画廊」

映画「ギャラリー 欲望の画廊」があるって知ったのは制作されて4年後、つまりさっきなんです。なんとお粗末。

DVDがあるかと思ったら売り切れ、しょうがないからDVD販売の予告シーンにゴッホやルノワールが出てくるわけがないと思いながらあらすじ見て終わり。

残念でした。

日本の映画やドラマには画廊ネタの登場はあまり聞いたことありませんが今後の期待をします。

 

 

 

画廊とガレレーア

画廊のことをロシア語ではГалереяガレレーヤ、何やら舌を噛みそうな言いにくい言葉ですが本当にロシア人って舌を噛まないで発音してるの?って言いたくなるような単語です。

ギャラリーのようにすんなり口からでてくるような表現じゃないと難しくて頭に入ってきません。

例えばガレレーアエルミタージュだと何だか変でしょう。

ガレレーヤ以外にも絵画のことをカルチーナとかジボビーシとかいうんですがこれもなんとなくピンと来ない感じですね。

ロシア語が言いにくいのが日本では受けない原因なんだから、こうなったら思い切って略して日本的に言い直せばいいんですよね。

ガレレーアをガレとか。