弊ホームページの名前に使用しているエルミタージュ『Hermitage』。
昔使っていた古い英和辞典を紐解くと、「隠者のすみか、庵(いおり)、寂しい一軒家」とあります。
ギャラリーエルミタージュを開設したころはHermitageがフランス語だとは知る由もなく単に響きが良く絵画に合うだろうというくらいの気持ちでした。
話はそれますが例えば『庵』音読みでは『あん』、訓読みでは『いおり』、少しずつ漢字を覚えてきた友人に音訓の違いを説明するのには至難の業です。
弊ホームページの名前に使用しているエルミタージュ『Hermitage』。
昔使っていた古い英和辞典を紐解くと、「隠者のすみか、庵(いおり)、寂しい一軒家」とあります。
ギャラリーエルミタージュを開設したころはHermitageがフランス語だとは知る由もなく単に響きが良く絵画に合うだろうというくらいの気持ちでした。
話はそれますが例えば『庵』音読みでは『あん』、訓読みでは『いおり』、少しずつ漢字を覚えてきた友人に音訓の違いを説明するのには至難の業です。
「展覧会の絵」とはロシアの偉大な作曲家ムソルグスキー作曲によるものです。
美術、芸術関係の番組で度々使用されている名曲です。聞けばなるほどなぁーとお分かりになるでしょう。
Мусоргский Модест Петрович
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)
Картинки с выставки
展覧会の絵
国立新美術館で日展の絵画展が開催され知り合いの作家もあるのでどれどれといった感じで鑑賞することがありますがどれも甲乙つけがたい作品ばかり。会場は広く作品も100号の大きいものばかり。
どこに掛けるのが一番よいかメインになるところは入口の付近とか受賞者はこの位置と決まっているようですがかつて絵画展で出品する場合どこに掛けたら一番目立ちますか?という質問をされた方がおります。万策尽きて出品者にしてみれば必死だったんでしょう。
その絵画展で一番メインとなる作家さんの作品の隣にさりげなく掛けてあれば否応なしに注目されるんじゃないですか、と当たり障りなくこのようにお返ししたことあります。
一にも二にも腕を磨くことでしょうね。
ワシーリー・ヴェレシチャーギン
Верещагин, Василий Васильевич
«Шинтоистский храм в Никко»
日露戦争真っ只中1904年マカロフ提督と一緒に旅順で撃沈されたヴェレシチャーギンは日光東照宮を描いた作品があります。
その他にも「日本の女の子」「虚無僧」があります。
売られている絵を買うとき迷うのと同じ、額縁にも金箔や銀箔の額縁、アンティーク調の額縁そして色も艶が消してあるものや艶有りなど多種多様、選ぶのもかなり苦労します。
絵を買う場合の立場としては額縁に入れられている絵を見るとみんなよくなってしまいます。
それもそのはず絵をみるというより額縁を見てしまうからです。
経験豊富な画廊さんの意見も取り入れながら、もし作品を選ぶのに迷いがあった場合は一旦額から絵を外して絵だけを見るのも良いかと思います。
すごく極端になりますが、100号くらい大きな絵になると額が無くても立派でしょ、それと同じだと思った方がいいと思います。
逆に額縁を買う場合は絵をはめて確認するとまた違った見方が生まれるでしょう。
イグナツィス,ワシーリ・ワシーリエヴィチ
Игнациус, Василий Васильевич
海洋風景画家
※ヴァシーリー・ヴェレシチャーギンについては後日、弊ブログにて取り上げる予定です。
Верещагин, Василий Васильевич
海洋風景画家にはアイヴァゾフスキーというロシアの宝が有名ですがもう一人遠く離れた対馬で使命を全うした画家もいます。
それが画家イグナツィスです。
世界に冠たる浮世絵もさることながら、ついさきほどバクー油田で有名な旧ソ連アゼルバイジャンで開かれているユネスコ無形文化遺産の委員会で日本の「和食」が無形文化遺産登録されという知らせは9月に東京オリンピック2020が決まったと同様日本が世界に誇れる文化がさらに増えそれが大きな核となって世界のリーダーになれるよいチャンスを頂いたようなそういう予感がしました。
和食をロシア語だとвасёку、発音だとヴァショクとなりますがやはりЯпонская кухняヤポンスカヤ クーフニャの方がよく使われるようです。
古い埃をかぶった絵を元通り綺麗にするには当然のことながら專門の修復家に頼むのが一番の良い方法ですがあるとき日頃お世話になっている櫻井先生がヤニをとって綺麗にしてあげるっていうので、「来るときジャガイモを1個買ってきてくれ」っていうのです。
クリーニングした後はカレーでも作るのか、しかし人参や玉ねぎはどうするの?肉は頼まれてないしと不可解に思いながら先生のお宅におじゃまし、まぁとりあえずそばにいて指図通り動けばいいやと心に決めて用を言いつけられるのを待ってました。
そしたら、どうしたと思います?
いきなり大根おろしにジャガイモをすって、それをふきんでつまんで絵にこすり始めたんですね。
「どうだ、ヤニが少しづつとれてきただろう」と、よく見ると、かなり色褪せをしヤニがついて黒ずんでいた絵がみるみるうちにかなりの明るさを取り戻し始めたのには驚いてしまいました。
先生ご自身の作品だっったので別にどおってことはありませんでしたが、決してお勧めできるやり方ではありませんのご注意ください。
ラトビア共和国リエパヤ港を出発した当時世界最強の海軍バルチック艦隊、そして一方待ち受ける東洋の小国日本は東郷平八郎率いる連合艦隊。
これ100年前の話でアートや画廊の話とはまったく無関係ですが昨日、NHKのドラマ「朝の画廊」をとりあげたので今日も昨日に引き続きドラマについて少し触れてみました。
負けた側にも配慮をした振る舞いは今も通じることで、仕事に置き換えるとただ売るというのじゃなく必死に描いた画家の気持ちを察するとその絵をいかに大切にしていただくことを考えるのも画廊の役目ではないかと思います。
小説「坂の上の雲」
東郷平八郎元帥
乃木希典大将
旧公式名はリバヴァ
Лиепайский порт
かなり昔になりますが天下のNHKさんで画廊をテーマにした放送がありました。
リンクには台本の検索があったのですが残念なことに資料はどうも残っていないようです。
台本なかったので勝手にあらすじを書くと初老の夫婦がいて毎朝早起きをし旦那さんが犬の散歩をするのが日課。
帰ってくると温かいコーヒーが待っている。
もちろんBLACK無糖ではないでしょう。
奥さんの入れたミルクと砂糖2個の少々甘いかなぁと思えるコーヒーを飲みながらロシア絵画でも見ていたのだろう。
「もう、開店の時刻だ、そろそろカーテンを開けなければ。」
ビルの影から眩しく光が注いできた。
「こんにちは、こないだの絵まだありますか?」
「あ、あのスーリコフのね。」
「その後何人かご覧になっていったお客様がいましてね・・・」
「スーリコフに関心を持たれるお客様はわりと多いんですよ、特に年配の方が懐かしがられるようでね・・・」
と、こんな感じにストーリーは展開したのでは?
NHK「朝の画廊」
初回が1963年10月13日(日)総合テレビ
出演者
徳大寺 伸,真智 恵子,高森 和子,鮎川十糸子,遠山 二郎
下記リンクをクリックしていただき「朝の画廊」で検索していただくと番組表が見れます。
NHK番組表「朝の画廊」