ロシアのお菓子

日本には銘柄がないと思っていた驚くべきロシアのお菓子。
店頭に並んでました。「ロシアケーキ」、「ロシアパン」、「シベリア」

正式な名前は知らなくても一度は口にしたことがあると思う昔からある甘いカステラと羊羹がサンドイッチのように並んだ格好のシベリアというお菓子。この如何にも寒そうな名前がついた菓子いったいいつ誰が名づけたか正体不明だが名前とは裏腹にふわっとして美味しい食感。恐らくこのシベリア菓子ほど名前と菓子が合わないスィートもないでしょう。

知り合いのお菓子屋さんにマトリョーシカの饅頭を作ってもらおうと思ってすでに2年が経ちますが、新規開発には時間がかかります。

ケーキにも何種類かあります
пирожное ケーキ
торт ケーキ
пряник ケーキ
кекс ケーキ
печенье ビスケット、クッキー
конфеты キャンディー
Мороженое アイス
пирог ピローグ(パイ)

動物の鳴き声

動物の声帯模写で有名な江戸家猫八という落語家がいることはご存知でしょう。聞き入ってしまうほど名人芸です。さてロシア語で動物の鳴き声を表すとこうなります。他に熊とかセイウチ、さらに他の動物も加えたいところですが現在のところあいにくこれだけです。

アヒル(утка)クリャクリャ кря-кря

ガチョウ(гуси)ガーガーガー га-га-га

犬’собака)ガフガフ гав гав、ボルゾイもこのように吠えるのかも

猫(кошка) мяу

余談ですがモスクワオリンピックの時、熊のミーシャが涙を流すシーンは話題を呼びました。

帽子、イヤーフラップ、ウシャンカ

これから全国各地、本格的な真冬に入りにつき若い人達や年配の方も含め防寒着も寒さを凌ぐ身に付ける服というだけでなくファッション性とも取り入れたセンスの良い着こなしをしている方が多く見受けられるようになりました。

ロシア帽でも日本では馴染みの薄いウシャンカушанкаというのがあります。耳まですっぽりと包まれた帽子。ウシャンカといわれてもピンと来ないでしょう、イヤーフラップといえば、あーなるほどと、お分かりになる方が多いかと思います。軍隊でも使用されている帽子です。

日本で知られていないまた普及しれいない理由はただひとつ、寒い冬と言ってもロシアに比べればまだ暖かく、必要性がないということになりますがこれを厚手にしなく薄くカラフルにファッショ製豊かにして販売すればかなりの多くの方に受け入れられると思うのですがこれはファッション性乏しい者の独り言になってしまうのは非常に残念になりますが・・・。

ロシア語で帽子のことをシャープカ(шапка)といい、つばのない帽子で英語でいうキャップ。

syapuka
一応毛皮のシャープカ

毛皮のロシア帽

絵画と住宅問題

絵を飾る場合第一に考えなくてはいけないのが一体どこに絵を掛けるかとなります。

玄関上がって居間に通されるととそこは洋間でソファーが置かれその前には大型の液晶テレビがどーんと構えています。食器棚が並び趣味のゴルフバックがあったりその隙間にカレンダーが肩身が狭そうに掛けられているいった部屋があります。

寝室には洋服ダンスをはじめ桐の箪笥があり絵の掛けられる隙間がないのが実情なんです。

2階屋の場合だと階段に飾れば立派なギャラリーに変身しそうなんですがこれも無理で、階段の幅が狭い。踊り場があればせいぜい4号程度の額ならなんとかいけそうな気もしますが、さてぴったりとしたサイズの絵があるかとなるとそこでまた悩みます。

額縁にこだわらなければ絵はいたるところに飾れるんです。小品でも片方の幅が10㎝くらい、それ✕2となると20㎝、3号で27㎝として合わせて約50センチ。どう転んでも大きい額。この厚みが狭い部屋に不適当。ネックですよね。

パンと塩でオモテナシ

「パンに塩をかける」
ロシア料理のレシピを書こうとしているわけでなく、実は昔から伝わっているお客をもてなす時の古いしきたりなんだそうです。結婚式にも行われていたみたいですが現在は必ずしも全部が全部そうしているわけではないそうです。ロシア文化を知る上で興味ある伝承です。

そう、思い出してください日本文化「オモテナシ」。オモテナシは世界共通語になろうとしていている今、世界にもっとアピールせねばと思います。
また話がそれましたが、本題に戻ると例えば結婚式の場合パンの上に塩をふりかけて食べるシーンがあります。お汁粉に塩を加えるとさらに甘みを増すことを知っている甘党にとって、甘みのないパンに塩とはなんとも奇妙な取り組み合わせにみえてしまいます。

北のカナリアたちで名曲カリンカ!

「北のカナリアたち」
出演:吉永小百合 宮崎あおい
あらすじ:20年前に北海道の離島で起こった事件についての話

生徒の一人の男の子が突然突拍子もない声を出したので、教師役の吉永小百合さんが機転を利かせてすぐさまピアノの鍵盤叩きながら、カー、カー、カーと発するとすかさず男の子も甲高い声を出して合わせるようにカー、カーと、まさかカラスの歌を歌うわけではないだろうなと、そうしたらリー、リー、リーが始まり男の子もリー、リー、リーと調子づいてきました。

あれっ、まさかあの名曲ではないでしょうね?・・・、お見事予感的中。
カーリンカカリンカカリンカマヤ・・・・・あの格調高いロシア民謡のカリンカでした。

「かーりんかかりんかかりんかまや」なんだかややこしいなぁと思わる方も多いことでしょう。至って簡単なんです。このように「カリンカ、カリンカ、カリンカ、マヤ」と区切ればなんということもありません。калинка,калинка,калинка,моя

※マヤ(моя)は「私の」という意味があります。

この曲大変気に入ってまして特に名画を鑑賞しながら聞くカリンカは格別です。有名な曲なので大勢のアーチストが歌ってます。来日したこともあるt.A.T.u.タトゥも歌ってます。

ロシア民謡
Калинка カリンカ
イワン・ラリオノフ作曲 1830-1889(作曲家)
Ларионов Иван Петрович

カリンカ 楽譜

西條八十 作詞、童謡「かなりや」の一節・・・歌を忘れてカナリヤ・・・とどうしても混同しますが違います。

その他、果物の「カリン 花梨」と勘違いされる方もいらっしゃるようです。

ちなみにカリンカってこのような曲です。
レーピン、レビツキー、ネステロフ
バレリーナ
※もしリンク切れの場合はご連絡いただければ幸いです。

絵の真贋・平山郁夫

バブルの時、独立することになったといってお祝いにと頂いたいある絵。
押入れに20年間厳重に保管?

先だってこの社長のお宅に用事があって伺ったおり「うちに有名な学校の先生が書いた絵があるから見てご覧」とたいそう自慢気に言うので、はてどんな絵だろうと興味を持ちながら箱を開けサインは誰だろう有名作家だったらどうしようかと玉手箱をあけるような気持ちで見たら、絶句・・・。

額縁は普通の市販されている低価格用のデザイン額。

額縁の良し悪しで絵を判断していけないと思いつつ、あの有名な画家がこのような安い額縁を使うか?と、それがまず最初に受けた疑問。

顔色をさっしてか怪訝な顔をしながらちょっと聞いてきたので、ここはまずお約束事のようにすべきであると咄嗟に判断。絵を見るから虫眼鏡を容易して欲しいと願い出て、かなり時間をかけながら一応鑑定団の真似事をして、これまた絶句!!

昔は1.0あった視力も現在はだいぶ落ちてきたとはいえ、これを見逃すほど目は悪くなってない。虫眼鏡のおかげもあるが、網点が見えちゃったんです。いわばコピーした時のインクのドット。

さらにきわめつけは作家の印というのは余程の例外がなければ赤なのに、それが黒。

えっ、お葬式用の絵?心に余裕があればそういう冗談も言えたのだが、なにせ会社設立のお祝いに頂いた大切な絵だと伺っていたものでどうやってお話をしたらよいかと困ってしまいました。

あまりにもしつこく聞いてくるものでついついぽろっと・・・・。に・せ・も・の。

さすがに観念したか、帰り際に絵を上げるよと言われましたが丁重にお断りしてきました。

今あの東京藝術大学の学長を務めた日本画の巨匠、平山郁夫先生の絵はどうなったのか気になってしょうがありません。

平山郁夫 1930-2009
日本画家
東京藝術大学学長
文化勲章受章者
シルクロード、佛教に関わる数多くの作品を発表

口笛吹くと金がなくなる

坂本九の『上を向いて歩こう』は外国でもSUKIYAKIとして大ヒットしました。

曲の途中、坂本九が口笛吹いている音はなんとも心地よく聞こえてくるものですがこの口笛はロシアで「家の中で吹くと金が出て行く{お金が無くなる)」というのです。諺というよりお母さんから聞いたとかおばあちゃんが言っていたとかいうように昔から伝わってきている言い伝えもしくは伝承のようです。

日本では昔から伝わって聞いている、「貧乏ゆすりしてはいけない」とか「夜爪を切ってはいけない」というような言い伝えと同じでしょう。

国が違うと思わぬところで誤解も生じますが諺というのは戒めの意味も込められているので国を問わず参考になると思ったら耳を傾けるのも必要ではないかとひしひしと感じてきました。

ましてやお金が出て行くなんて!

 

クリムトのミクストメディア

クリムトの作品をミクストメディアという技法で真似て作った壁画オムジェ。、
化粧漆喰とアクリル、金で手がけたそうです。

照明効果もあってか黄色い絵の具がまるで仏教画でも見られる金箔を貼りあわせてあるような趣に演出されているところはなんともダイナミックな印象を受けます。

グスタフ・クリムはオーストラリアの画家で代表作には『接吻』など数多く残しています。

Klimt
エレーナ・クズネツォワ